Obstetrics
産 科
Obstetrics
産 科

24時間365日*複数の医師が
全力でトータルサポートいたします
- 他科と連携を図り、ご出産前後を通して、お母様とお子様をサポートいたします。
- 医師・看護スタッフのサポートのもと、各教室を実施しております。
- 助産師・看護スタッフ共々、きめ細やかでアットホームな看護を心がけております。
(*当院産科かかりつけの方に限ります)
産科について
About obstetrics
羊水検査、妊婦健診、超音波検査(3D4D検査)、分娩(通常分娩・無痛分娩・帝王切開)を行っております。バースプランをもとにその方らしい出産となるようサポートさせていただいております。さらに、一人ひとりに合わせた看護・サポートを行うとともに、産後の母子同室、母乳育児の“応援”にも力をいれております。
2022年 分娩件数 | 972件 |


ママと赤ちゃんの相談室(予約制)
Mom and baby counseling room
妊娠は出産というかけがえのない瞬間への準備期間です。妊娠中から出産までの不安や疑問を少しでも解決できるよう助産師へご相談ください。
実務経験5年以上の助産師がママのお悩みをお聞きし、心と身体のケアをさせていただきます。
各種分娩について
Various deliveries
自然分娩
自然分娩とは、自然に陣痛が始まり、陣痛が強まるにつれてお産が進み、医療介入なく分娩する方法をいいます。お産にかかる時間は個人差がありますが、平均で初産婦さんは14-16時間、経産婦さんは6-8時間くらいです。お産は狭い産道を通って赤ちゃんが出てくるため、お母さんと赤ちゃん双方の身体に無理がないように自然な進行を待ちます。
▼ 点 滴
分娩時の出血や緊急事態に備えて血管確保のために行います。
▼ 浣 腸
数日排便がないなど便秘の場合に行います。
▼ 会陰切開
分娩時に、大きく裂傷が起こりそうな場合に行います。分娩後は、局所麻酔をして縫合します。また、痛みには鎮痛剤を使用します。
次の場合は、薬剤を使って誘発分娩・促進分娩を行います。
- 先に破水をして(前期破水)、陣痛がなかなか始まらない場合
- お産の途中で陣痛が弱くなった場合
- 分娩予定日を大きく過ぎてもなかなか陣痛が始まらない場合
- お母さんか赤ちゃんの状況により早くお産した方がよい場合
いずれの場合もスタッフからお母さんとご家族に説明をさせていただき、同意を得て行います
帝王切開
帝王切開とは、お母さんか赤ちゃんに何らかの問題が生じ、通常のお産が難しい場合、赤ちゃんの健康状態を最優先し、おなかと子宮を切開して直接赤ちゃんを取り出す手術での分娩です。傷跡が残りにくい切開方法と鎮痛効果の高い麻酔方法を採用し、術後の痛みや負担の軽減をはかります。また、近年では技術の進歩や安全性の向上などから、帝王切開での分娩も増加傾向にあり、現在日本では、妊婦さんの約5人に1人が帝王切開により出産しています。赤ちゃんの安全を重視するようになったことや医療技術の進歩により安全な手術が可能になったことがあげられます。
予定帝王切開
出産前から自然分娩が難しいと判断され、あらかじめ帝王切開で出産することが決まっている場合に行われます。
主なケース
骨盤位(逆子)、多胎妊娠(双子)、児頭骨盤不均衡(児頭に比べて骨盤が狭い)、前置胎盤、前回帝王切開、子宮の手術既往がある場合等
緊急帝王切開
お母さんあるいは赤ちゃんの身体に何らかの問題が起き、急いで赤ちゃんを取り出す必要がある場合に行われます。自然分娩の途中や出産直前に手術が決まり、お母さんやご家族の同意を得て、迅速に行われます。
主なケース
胎児機能不全(赤ちゃんの元気がなくなり、弱ってくる状態)、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群、児頭骨盤不均衡、回旋異常(赤ちゃんの回る方向が逆になっている状態)、遷延分娩(お産が長引きすぎる)等、自然分娩が難しい場合
○ 分娩費用と入院期間
分娩費用 | 入院期間 | |
---|---|---|
経膣分娩 | 53万円〜 | 5日間〜 |
帝王切開 | 58万円〜 | 9日間 |
○別途、室料差額、検査代、文書料、時間外・休日料金が加算されます。
○上記の費用は産科医療補償制度の加入料金を含めた金額となっております。
○分娩費用は保険対象外ですが、帝王切開は一部保険適用となります。
○入院日数・出産時の状況により費用は変動いたします。
無痛分娩
無痛分娩とは、麻酔を使って陣痛の痛みを緩和し分娩する方法です。代表的な麻酔は硬膜外麻酔です。痛みを抑えることでリラックスして分娩に臨むことができ、体力を温存できるというメリットがあります。
○当院の無痛分娩
当院では麻酔科医師を含めた産婦人科チームで365日対応し、安全な無痛分娩を行えるように取り組んでいます。 分娩時の痛みに不安がある、産後のために体力を温存したいなどお考えの方は妊婦健診時に産婦人科医師にお申し出ください。

硬膜外麻酔
脊椎の中の硬膜外腔というスペースに硬膜外カテーテルの細い管を挿入し、そこから麻酔薬を注入する方法です。麻酔の効果を確認したうえで、麻酔薬を調整しながら分娩を進めます。
硬膜外麻酔実施中の過ごし方
- 硬膜外麻酔中は禁食とし、水分のみの摂取とさせていただきます。
- 痛みの感じ方や子宮口の開き方をみながら、麻酔使用・増量のタイミングを決めていきます。
- 定期的に血圧測定・麻酔範囲のチェック・内診を行います。
- 分娩までベッド上で過ごしていただくため、2~3時間ごとに導尿を行います。
- ベッド上ではやや背もたれを上げていただきますが、ご自由にお過ごしいただけます。ご主人の立ち合いも可能です。
注意点
- 硬膜外カテーテルの挿入は 分娩室にて麻酔科医師が実施します。
- 計画無痛分娩の場合、子宮頚管の熟化が不良で 誘発分娩の実施が難しいと判断した時は実施日を変更する場合があります。
- 陣痛誘発剤の使用は最長2日間とし分娩に至らなければ計画無痛分娩を終了します。
- 母子の安全を優先するため陣痛誘発剤の使用を中止したり、緊急帝王切開に切り替える場合があります。
比較的多い副作用・合併症 | まれな副作用・合併症 |
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○無痛分娩のメリットとデメリット
メリット
- 分娩時の痛みが軽減される
- 痛みのストレスから解放される
- リラックスして分娩に臨むことができる
- 分娩時のストレスを軽減することで体力が温存でき産後の回復も早くなる
- 緊急帝王切開となった時、速やかに手術に移行できる
デメリット
- 子宮口が全開大してから生まれるまでの時間が長引く
- 吸引・鉗子分娩となる率がやや高くなる
○無痛分娩受付からご入院までの流れ
20週まで
受 付
20週までに無痛分娩を希望していることを申し出てください。
以下の方はお受けできません。
・初産で非妊娠時のBMIが25以上の方
・異常分娩の既往がある方
・血液疾患(出血傾向)の方
・脊髄神経疾患の方
・感染症の方
・局所麻酔薬にアレルギーがある方 等
仮予約
予定日が決定した方は仮予約を行います。
30週
診 察
無痛分娩担当の麻酔科医師による診察を受けていただきます。
計画無痛分娩の同意書をお渡しします。
37週以降
診 察
子宮口の状態を内診で確認します。
入院予約
診察の結果、無痛分娩が可能と判断した場合は、入院日を確定します。
入院申込
毎週月・火・水・木曜日1〜2名枠
39週
入 院
○無痛分娩の料金
無痛分娩費
(緊急無痛分娩の場合 150,000円)
※麻酔料・処置料・管理料含みます
分娩費用
経過・症状により上記以外に費用が掛かる場合があります。